■インターンシップとは
・インターンとは
学生が企業へ職業体験に行くことを言います。
本来は、それだけの理由でしたが、最近では就職活動が3年生の3月から開始と以前よりも遅くなったことで、このインターンシップを活用して3年生のうちに囲い込みを含め、就職活動に直結させることが増えています。
名目上、禁止ですが、参加学生の顔や態度などを見ることができるため、結果として選考の一部になっている企業も多いようです。
場合によっては3年生の夏のインターンで「採用」を暗に伝えられる人もいるなど、見過ごせないイベントとなっています。
日本経団連(経団連)も1dayインターンを解禁したため、実施企業の開催障壁も減り、開催企業数も参加学生数も急上昇しています。
・インターン開催時期
経団連は インターンの広報解禁を大学二年生の3月 、 選考解禁を大学三年生の6月 からと定めています。
しかし、経団連に所属しない外資系の企業などはこれを守らない企業も多く存在します。
リクナビやマイナビはこれにしたがっての広報解禁となっています。
・開催時期、目的、選考時期について
夏季インターン
開催は8~9月の学生の夏休み期間。5日以上のインターンが存在するなど、大体の企業のインターンはこの期間をターゲットとしている。
選考時期は6~7月。
秋季インターン
開催は10~11月。夏の期間に行けなかった(行かなかった)学生をターゲットに開催する。企業としては夏に比べ集客が見込めないため、1日や少人数のモノが多い。
選考時期は8~10月だが、特に期限を設けず(常時)募集を行っているものもある。冬季インターン
開催は12~1月。夏の期間に行けなかった(行かなかった)学生をターゲットに開催する。また、春季インターンターゲットにしている学生は、ここから参加する人もいる。秋季と同じで企業としてはあまり集客が見込めない。特に12月後半と1月前半は、試験期間や里帰り期間と重なり、企業のプログラムも少ない。
選考時期は10~11月だが、常時募集も多い。
春季インターン
開催は2~4月。夏のインターンと同じくらいに企業が力を入れるインターン。
ここで参加した学生はそのまま選考に進むパターンが多く、企業もそうした姿勢で臨んでいる。学生を束縛しない1日のモノが多い。
選考時期は1~3月。
・インターンの選び方、5つのポイント
1.少しでも興味があるなら幅広く業界を受けよう
人生でいろいろな業界のいろいろな企業に行けるのはこの時期と、就活しかありません。
そんな中でも、実際の仕事に触れられるのは、この「インターン」のみです。
後で後悔しないように、幅広く経験しておきましょう。
2.大手ばかりではない企業も受けよう
メジャーな企業、人気のあるインターンはライバルも多いです。
そうした企業ばかり受けていると、選考ですべて落ちる、という話も学生から直接聞きます。
メジャーではない企業へも申し込んでおきましょう。
また、ホワイト企業で興味のある会社があれば、そうした企業をメジャー企業ではない候補として選ぶといいでしょう。
3.先輩社員と話せる機会のあるインターンを探そう
インターンの中には、人事としか話せないインターン、説明会を聞くだけのインターン、
先輩社員とかかわれるが一方的に講義を聞くだけのもの、などいろいろなパターンがあるが、
ぜひ、先輩社員とのランチ会・懇談会など、フランクに話す機会のあるものを選びましょう。
実際の現場の声はこの機会にしか聞けません。
同じ理由で、社内見学などあるとより良いです。
会社の雰囲気に自信がなければ見せられませんし、逆に自信があるからこそ見せられるものです。
4.実際に職業体験のできるモノを選ぼう
説明会のみというインターンも多いです。
また、企業側の負担が少ない、実際の業務とかけ離れたインターンも多いです。
折角参加するのですから、実際に「体験」できるものを選びましょう
5.時期に合わせて目的を変えたインターン選びをしよう
開催時期によって、企業側もその目的を変えてプログラムを組んでいます。
選ぶ側も、開催時期によって目的を変えて、参加しましょう。