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ハラスメント43種類を一気に紹介!対処方法と加害者被害者にならないためのコツも教えます

■いろいろなハラスメントが横行する社会

https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20171116.pdf?v1120
「ハラスメントと暴力に関する実態調査 – 日本労働組合総連合会」2017年11月16日

仕事のこともあり、ハラスメントが最近取りざたされているため調べていると、上記の様な実態調査を発見しました。
これによると、被害に遭った・見聞きしたハラスメントの内容は「パワハラなどの職場のいじめ・嫌がらせ」が45%で最も多く、「セクハラ」が41.4%で続いています。
また、そのほかのハラスメントもたくさんあることがわかる。いろいろな種類が存在している。
これだけある中で、突出している1・2番の「パワハラ」「セクハラ」はどれだけ多いのか、と思うが認知度の高さからそう回答しやすかっただけで、実態はほかのハラスメントに分類されるものも多いかもしれない。
実際、他のハラスメントも「パワハラ」「モラハラ」「セクハラ」に大別できるものがほとんどに思われます。

が、知っておくにこしたことはない、ということで、他のハラスメントの種類もまとめてみました。
これでネットに散らばっている色んなハラスメントを知ることができると思います。

 

■ハラスメントとは

「嫌がらせ」のことを言います。
意図的かどうかを問わず、相手を不快にしたりすることで、実質的な損害を与える行為を言います。
影響度により、法的な罰則の対象となる場合もあります。

 

■種類一挙紹介

1.アカデミックハラスメント(アカハラ)
大学教授が立場を利用して学生に対して行ういやがらせです。
学生の内定先へ電話して就職を妨害するという事件がありましたが、これに当たります。
そのほか、機器の使用を禁止したり、論文に研究へ関わった学生の名前を載せないなどの行為も含まれます。

2.アルコールハラスメント(アルハラ)
飲酒にまつわるいやがらせです。飲みたくない相手に酒を飲むように強要する行為を言います。
また、宴会に酒類以外の飲み物を用意しない等の飲めない人への配慮を欠くこともアルハラに当たります。
被害者の中には、急性アルコール中毒になるなど身体的に危険のおよぶこともあります。

3.エアーハラスメント(エアハラ)
エアコンなど空調機器をきっかけに起こるいやがらせです。
エアコンの使用を禁止したり、寒がる人を無視してクーラーを強くかけるなどがこれにあたります。
人によって体感温度が異なるため、周囲に確認をとりながら設定温度を考えるなどで対処しましょう。
また、人が話しづらい「雰囲気」をつくるいやがらせ、のことを言う場合もあります。

4.エイジハラスメント(エイハラ)
年齢の高いことを理由に行われる差別やいやがらせです。
「いい年齢のくせに」など高い年齢を理由に相手を責める言動を言います。
また、仕事の特性から必要ないのに「35歳まで」などの年齢制限を設けて求人を行うこともこれにあたります。

5.エイジシルバハラスメント(エシハラ)
60歳以上の高齢者に対する、60歳未満の高齢者によるいやがらせです。
介護疲れによる虐待、介護施設内でのいやがらせ行為などがこれに当たります。

6.エレクトロニックハラスメント(エレハラ)
電磁波や電波、低い音波など、エネルギー媒体によるほか、電気機器を使用したいやがらせ全般を言います。。
引っ越してきた隣の家の室外機の音が大きく、睡眠を妨害されるなど、これに当たります。
また、監視や情報収集にカメラなどを使用し、相手に精神的不安など与える行為もこれに当たります。

7.家事ハラスメント(カジハラ)
家庭でおこなう行為に関するいやがらせです。
家事、育児、介護などに対する過剰なダメ出し、過小評価する言動を言います。

8.カラオケハラスメント(カラハラ)
カラオケで歌いたくない人に無理矢理歌わせるいやがらせです。

9.キャンパスハラスメント(キャンハラ)
大学(キャンパス)で行われるハラスメントの総称です。
大学内で行われた、セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラなどこれに当たります。

10.ケアーハラスメント(ケアハラ)
介護や育児をする人への差別的な発言や、いやがらせを示しています。
たとえばケアを理由に時短で帰る人に向かって「もう帰るの」など責めるような発言もこれにあたります。

11.コミュニケーションハラスメント(コミュハラ)
話すことを強要するいやがらせです。
「面白いこと言ってよ」「全然しゃべらないね」などの言動で相手に不快感を与えることを言います。

12.ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
「男らしさ」「女らしさ」を強要するいやがらせです。
「男のくせに弱い」「女なのに強い」など、一般的なイメージから外れた行動をからかうような言葉のほか、
男だけに力仕事をさせる、女だけにお茶くみをさせる、などの行為も含まれます。
また、同性愛者に対するいやがらせも含まれます。

13.時間短縮ハラスメント(ジタハラ)
職場で時短勤務者に対しておこなわれる差別やいやがらせです。
継続的な通院や、介護などで時短勤務をおこなう人へ「うらやましい」「もう帰っちゃうの?」「仕事終わったの?」など不快感を伴うプレッシャーを与えることを言います。

14.シルバーハラスメント(シルハラ)
シルバー世代(60代以上)に対する差別やいやがらせのことを指します。
エイジハラスメントが高い年齢層、と広い枠なのに対しこちらは高齢者に絞っています。
介護施設で行われることも多く、しばしばニュースで暴行がおこなわれていたなど特集されることもあります。

15.スクールハラスメント(スクハラ)
学校(スクール)で行われるハラスメントの総称です。
小・中・口頭大学内で行われた、セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラなどこれに当たります。

16.スクールセクシャルハラスメント(※セクハラ)
学校で教師が児童生徒に対して行う性的いやがらせです。
性的虐待のような言動から、「彼氏はいるの?」といった発言までこれにあたります。

17.スメルハラスメント(スメハラ)
匂いによって他人を不快にさせる行為です。
口臭、体臭、香水、柔軟剤の匂いなどがこれに当たります。
自分や慣れている周囲が気づきづらいハラスメントで、悪意があると言うより結果としていやがらせになる、というパターンが多いようです。
それでも、人に体調不良を引き起こさせるきっかけにもなるため、注意が必要です。

18.スモークハラスメント(スモハラ)
喫煙者が非喫煙者に行ういやがらせです。
非喫煙者に受動喫煙をさせたり、非喫煙者に煙草を吸うことを強要したりすることがスモハラに当たります。

19.セカンドハラスメント(セカハラ)
セクシャルハラスメントを受けた被害者がその事実を訴えることで、逆に会社側から二次的被害を受けることです。
「被害妄想じゃないのか」「本当はあなたが誘ったんじゃないの」「それくらいは普通にあることなんだから我慢しなさい」など更なるいやがらせを受けることをいいます。

20.セクシャルハラスメント(セクハラ)
身体接触、言葉によるものを含めた、性的いやがらせのことです。
主に男性から女性に行われるものが多く、女性から男性に行われるものは「逆セクハラ」と言われることもあります。
「昇進させるかわりに触らせて」「触らせてくれなければ職場で言うこと聞きません(下の役職から上の役職に対しての場合)」「要求をのまなければ異動させるぞ」など職場や学校における上下関係を利用したものや、
胸を触る、髪に触るなどのほか、「付き合っている人がいるの?」「まだ出産しないの?」と尋ねるなど、性的な言動を行うことで、職場や学校などのいる環境を悪化させるものがあります。

21.ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)
部屋に結婚情報誌「ゼクシィ」を置いて結婚願望アピールを相手に行う行為からきている名称です。
交際相手に対して、執拗に結婚を迫り心理的負担を与えることを言います。
「いつ結婚するの?」「責任とって」などの言動がこれに当たります。

22.SOGIハラ(ソジハラ)
好みの性別(性的志向:Sexual Orientation)と、自分の性別についての認識(性的自認:Gender Identity)の頭文字S・O・G・Iをハラスメントと組み合わせた造語です。LGBTなど性的少数者への差別的な発言や、いやがらせを示しています。
※LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、出生時に診断された性と自認する性の不一致(トランスジェンダー、Transgender)の頭文字をとって作られた性的マイノリティーの人たちの総称を言います。

23.ソーシャルハラスメント(ソーハラ)
SNSを原因としたいやがらせです。
ソーシャルネットワークハラスメント、ソーシャルメディアハラスメントの略にハラスメントを付けた造語です。
TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNSに職場の上下関係が持ち込まれてトラブルやストレスの原因となることです。
職場で友達申請を迫ったり、投稿に対し執拗に「いいね!」を押して常に見られているようなストレスを与えることを言います。

24.終われハラスメント(就活終われハラスメント/オワハラ)
企業が学生に、内定を出す代わりに就職活動を終えるように迫ることです。
就活中に「内定出すから他社はもう受けるな」ともちかけるといった行為がこれに当たります。

25.テクスチュアルハラスメント(テクハラ)
文章にかかわる性的いやがらせを指します。
「女のくせにこんな文章を書くなんて」などの言動がそれに当たります。

26.テクノロジーハラスメント/テクニカルハラスメント(テクハラ)
PCなどITに関わる技術が低い人に対する差別など、いやがらせを言います。
「こんな簡単なこともできないの?」などの言動がそれに当たります。

27.ドクターハラスメント(ドクハラ)
医者から患者に対して行われるいやがらせです。
医者自身は、いやがらせの自覚なく診察の一環として行われてしまうことが多いのが特徴です。
横柄・威圧的な態度で患者が精神的ストレスを負ったり、
「急いで手術をしないと治らないよ」などと脅すこともこれにあたります。
患者の不安をあおった結果、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすこともあります。

28.妊活ハラスメント(ニンハラ)
子供を作ることを強要するいやがらせです。
「いつ子供作るの?」「はやく孫の顔を見たいわ」などの言動がこれに当たります。

29.ヌードルハラスメント(ヌーハラ)
麺をすする音で相手を不快な気持にさせる行為を言います。
麺をズズズッと音を立てて食べたい人と、音を不快に感じる人との間でに生まれたハラスメントです。

30.パワーハラスメント(パワハラ)
職場や学校における上下関係を利用したものです。正しい業務の範囲を超えた、精神的、身体的苦痛を与えることを言います。
殴る、蹴るなどの身体的な攻撃、ほかの社員のいる前で必要以上に叱責する、1人だけ別室に席を移す、正しい理由なくおかしな異動を強いるなどが、これにあたります。

31.パーソナルハラスメント(パーハラ)
個人的な情報(外見、趣味、クセなど)について差別やいやがらせをすることです。
趣味を理由に差別的な扱いをしたり、外見の悪口を言うことなどがこれに当たります。

32.フォトハラスメント(フォトハラスメント)
写真をとることを強要して、相手に不快感を与えることを言います。
嫌がる相手の写真を無理やり撮ったり、食べようとする相手を無理やりとめて食事を撮影するなどの行為がこれに当たります。
無断でSNSへ相手の写っている写真をアップロードすることもこれに当たります。

33.2人目ハラスメント(フタハラ)
第二子をつくることを強いて不快感を与えることを言います。
「2人目はいつつくるの?」などの言動がこれに当たります。

34.ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)
血液型を理由に、相手の人格を決めつけるような言動による、いやがらせを言います。

35.ペイシェントハラスメント(ペイハラ)
病院などにおいて、患者側が医師や看護師に対して行ういやがらせです。
ドクハラの、加害者と被害者が逆のパターンを言います。
精神的、肉体的な攻撃全般がこれにあたります。

36.ペットハラスメント(犬ハラ、猫ハラなど)
ペットの飼い主が公共の場でペットが好きでない人に対して行うハラスメントです。
動物名称+ハラスメントと言う形でつかわれることもありますが、主に犬ハラが有名です。
犬の散歩にリードをつけず周囲に恐怖を与える、などがこれに当たります。
また、ペットに水を与えないなど、ペットに対する虐待行為を指すこともあります。
ペットに無理矢理服を着せるなどの行為もこれに当たることがあります。
なお、「猫ハラ」という場合は、猫を近づけることによるハラスメントというよりも「大切なものを壊されるなどの、猫による人間へのいやがらせ(?)」を意味することが一般的のようです。

37.マタニティハラスメント(マタハラ)
妊娠、出産した女性に対して行われるいやがらせです。
時短や出産育児休暇などを理由に「忙しいのに」「休めていいね」など精神的・肉体的ないやがらせを行うことを言います。

38.マリッジハラスメント(マリハラ)
「結婚」にまつわるいやがらせを言います。
しつこく未婚者へ「結婚しないの?」と聞いたり、結婚を強いる言動を指します。

39.モラルハラスメント(モラハラ)
身体的ではなく、言葉や態度等によって精神的ないやがらせを受けることを言います。
無視する、何をしても怒る、など継続的ないやがらせが多く、精神疾患を起こすこともある行為です。
被害者が報復を恐れて我慢をすると、外部から見えづらいのも特徴です。

40.ラブハラスメント(ラブハラ)
恋愛の話題で相手に不快感を与えることを言います。
「彼氏いないの?」「努力して相手を探しなよ」など、相手に恋愛することを強いるような行為がこれに当たります。

41.リストラハラスメント(リスハラ)
会社を辞めるように仕向けるいやがらせのことです。
リストラ対象者に行われることが多いため、この名称がつきました。
過重労働や不利益な人事異動を強いるなど、リストラに追い込むことを言います。

42.レイシャルハラスメント(レイハラ)
人種(レイシャル)差別に関するいやがらせです。
肌の色の違いや、外国人であることなどを理由に行われることを言います。

43.レリジャスハラスメント(レリハラ)
宗教関係者による精神的・肉体的・経済的ないやがらせです。
強制的に入信させられたり、退会しようとするとひどい目に遭うと脅迫されること、宗教団体内部において発生する暴力行為などがこれに当たります。
また、相手の入信している宗教に対しておこなわれるいやがらせを言うこともあります。

 

■ハラスメント被害にあったら

1人で抱え込むのはもっともいけません。周囲へ相談したり、いざというときのために、証拠を集め始めることが大切です。

・証拠を集める
 4W1Hのように「いつ・どこで・なにが・どんなながれで・どうなったのか(心身状態)」を残しておきます。メモ・メール・ボイスレコーダー・第三者の意見、証言・病院にかかった診断書・臭気測定器など、必要そうな証拠はなんでも集めておきましょう

・加害者の上の人に直接言う
 会社なら上司、学校なら教師などへ思いをしっかりと伝えましょう。その際、証拠を残す(メール・ボイスレコーダー)ようにしましょう

・コミュニティ(社内、学内など)の相談窓口を活用する
 ある場合は相談してみましょう。人事部・上司の上司・相談窓口が仕組みとしてあればそちらを活用しても良いです。解決できるかもしれません。(セカハラに備え、ここでも証拠はとっておきましょう)

・外部相談窓口を活用する
 下は無料相談窓口の一例です。自治体などにいろいろな相談窓口が存在します。
「明るい職場応援団」… パワハラに関する相談窓口です
http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/。
 
「厚生労働省 ~職場でのセクシュアルハラスメントでお悩みの方へ~」… セクハラに関する相談窓口です
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/

「厚生労働省  ~「妊娠したから解雇」は違法です~」… マタハラに関する相談窓口です
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000088308.html

・弁護士に相談する
「法テラス」… 無料で弁護士相談が可能です。証拠の集め方など情報収集できます
http://www.houterasu.or.jp/

■ハラスメントをしない、されないために

こうしたハラスメントの記事を見ていて思うのは「なんでもかんでもハラスメントになりやすいなぁ」ということです。
確かに悪意のあるハラスメントも存在しますが、そうでない場合もあり、冤罪の様なパターンもあります。

なぜなら、ハラスメントは、被害者ファーストの考え方になりやすい実態があります。
誰かに判断されて大勢がそう判断したら、ハラスメントです。
その誰か、というのは「された人」「されるのを見ていた人」です。

そして、これは生きていれば、365日24時間存在するものです。
仕事が終わったからパワハラしてもOK!休日だからセクハラしてもOK!なんてもちろんありません。

そんなハラスメントをしない、されないためにはどうしたら良いのか。

ハラスメントは実際のところ、お互いの関係性の中で起こるものです。
普段から、自分の生活するコミュニティで周囲との関係性をたくさんもっておくことで、加害者・被害者になることをさけることができます。
・本人、周囲から相談や指摘のされやすい関係性をつくる。
・自分が何かしたりされた時に、相談しやすい相手を見つけておく。
・指摘された時に素直に受け入れて反省できる関係性をつくる。

ハラスメントは傷つける言葉を「うっかり」言ったり、このくらいはいいだろうという「思い込み」でやったり、ただ挨拶をされても返さなかっただけのような相手への「無関心」で起こってしまうものです。

知らず知らずのうちに人権侵害や、相手を傷つけると言ったことが無いように気をつけましょう。

 

 

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