「侍エンジニア塾」の炎上問題から、企業の成長とコンプライアンスの浸透に関する難しさについて考えた

■はじめに(炎上について)

2018年中頃を過ぎたあたりから、なにかと話題の侍エンジニア塾の問題を取り上げます。

話題については、実際に働いていた 井上慎也 氏のブログをご覧になるとわかりやすいと思います。
問題を客観的に、でも古巣への愛情を持って、熱く書いています。

<外部サイト⇒「古巣の侍エンジニア塾(株式会社侍)の炎上について思うこと」より>
https://www.inodev.jp/entry/samurai

 

わかりやすく言うと、景品表示法違反をしたり、
その外部からの指摘について、虚偽表示を詫びずに「誤記」として対応したり、
そうした炎上中に、忘年会の楽しげな様子をブログにアップしたり、
それについて指摘したサイトやページを「著作権侵害」としてGoogleに削除要請したり、、
問題対応がことごとく悪かったわけです。

<外部サイト⇒「侍エンジニア塾」謝罪ページより>

https://twitter.com/ino_dev/status/1055498320313954304

<外部サイト⇒井上慎也 氏Twitterより>

 

■炎上につぐ炎上で広がる世間のコメント

その結果、必要以上の炎上を招いて以下のようなツイートなど起こりました。

・開発者が見ればすぐ分かる JavaScript で記載されていた(それを技術を教える事業でやっている手抜き感)
・良く検索に出てくるブログが、やたら内容を間違えていたり薄い内容だと、特に中級以上のITエンジニアのヘイトを集めていた
・1ヶ月で仕事も!3ヶ月でフリーランス!というような強気なLPに、流石にムリだと現役ITエンジニアからツッコミが入りまくっていた
・現在入塾を検討している人が、返金を求めた際に断られていたという話も違法なのではという話題が一緒に上がっていた
・現塾生からの教材や運営に対する不満もリプライに散見された

ただ、井上慎也 氏も言っていますが、働いている人たちは頭の良い方々が多いこと、
教えてくれる講師は優秀な人もいること、
など、良い点もあることを言っていました。

<外部サイト⇒「古巣の侍エンジニア塾(株式会社侍)の炎上について思うこと」より>
https://www.inodev.jp/entry/samurai

私の見解としては、急成長した結果、社内のコンプライアンスや、コーポレートガバナンスなど、
影響力や規模によって、必要なレベルの変わる運営にかかわる種類の、その知識や技術を身につけることが、
追いつかなかったのではないでしょうか。

■コンプライアンスを社員に浸透させる難しさ

コンプライアンスやコーポレートガバナンス、セキュリティに対する意識などの、会社全体への浸透のしやすさは、社内文化によります。

企業の規模が変わると同時に、求められる利益や動きが企業によって変わります。
それらは強制的に変更が求められていくため、会社全体として無意識に変革し続けます。

一方、それにあわせて、守らなくてはならないことのレベルは上がり、粒度はより細かくなるわけです。
社会も変化し続け、こうした問題にすごく反応しやすくなっていることも確か。
これらは、学習し、浸透させようとしなければ、無意識に変わることはなかなかできません。

だから、名だたる企業、歴史ある企業でも、いまだにサービス残業やハラスメントなど、さまざまな問題がなくならないのです。
今回の事例は、かなりその粒が粗すぎる印象です。
完全に、黒の行為を行ったうえでの対応とは考えられないレベルだと言えます。

とても、残念ですね。
井上慎也 氏も同ブログで、相次ぐおかしな対応に、肩を落としていました。

 

■真にユーザーと共にある企業になるチャンスでもある。今回の問題と、これから起こるできごとへの真摯な対応を期待

ただ、受講した方の中には良かったという意見(釣りかもしれませんが、なんてことをいったらツイッターやブログの情報は一切活用できなくなるので、自己判断でお願いします)も、Web上にもちろんありますし、カリキュラムは人それぞれで感じ方が違うので、悪いうわさの対象が、コンテンツそのものからは、逸脱している面もあります。

一方、現状としては運営している会社の、誠実さや各種対応姿勢に、疑問符が付いてしまったのは紛れも無い事実です。
一方で、今後、これを教訓にして、ユーザーを大切にする姿勢にきちんと企業文化を変えることができたら、一層、お客様や卒業生、社員自身に支持される企業に成長していけるのではないでしょうか。

隠そうとすれば、うやむやにしようとすればするほど、問題は大きくなる。
誠実に対応すればするほど、問題終結は早まって、企業イメージの一新も早まる。

コーポレートガバナンスを改善するきっかけになり、同社代表 木内社長が言うように、
エンジニアを育ててひとりひとりの自己実現力を高めることで、
「世界平和を実現」
していけると良いですね。

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