その特徴と使い方をまとめたので、参考にしてください。
利用するうえで気を付けてほしい「注意点」もあります。
■Zoomのウェビナーとは
Zoomのサイトでは、ミーティングとウェビナーのちがいを以下のように書いています。
ミーティング :
Zoomミーティングは、よりインタラクティブなセッションを主催するのに理想的です。多くの参加者を集めたり、セッションを小さなグループに分けたりすることができます。ウェビナー:
バーチャルな講堂あるいは公会堂のようなものです。ウェビナーは、多くの観衆を集めるイベントや一般公開のイベントに最適です。通常、ウェビナーの参加者はお互いにやり取りすることはありません。Zoomには、出席者同士がやり取りできるオプションもありますが、1人または数名の講演者がオーディエンスに向かって話すのが平均的なウェビナーの方式です。
<外部リンク:(公式)Zoom「ミーティングとウェビナーの比較」>
ミーティングはセッションで小規模集団に分けることができるもの。
ウェビナーは舞台上から大勢の人へ発信するもの。
そんな使い分けになります。
■ウェビナーとミーティングの大きな違い
ミーティングは参加者の顔が画面上に表示でき、双方向性が実現できています。
まさに「ミーティング(会議)」ですね。
一方、ウェビナーはホストの顔や画面共有がメインとなります。
参加者の顔は画面上に一切表示されません。
パネリスト、という準ホストのような権限もありますが、一般ユーザーの顔は表示されません。
一般ユーザー側からはリアクション、チャット、ホストの設定する質疑応答機能を使ってやりとりする形になります。
■ウェビナーの料金
Zoomの「プロ版」の契約が必須となります。
そこに、オプション「映像ウェビナー」の追加をすることで、使用可能になります。
プロ版: ¥2,000.00/月 ¥1,675/月(年契約の場合)
「ウェビナー」オプション: ¥5,400/月から ¥4,483/月(年契約の場合)※参加可能な人数によって変わります
■参加人数
ウェビナーには、「主催者」「パネリスト」「参加者」という概念があります。
ホストのような立場が「主催者」「パネリスト」となり、閲覧限定となるのが「参加者」です。
合計で、 最大100人のパネリストと、100人から10,000人以上の閲覧限定出席者で開催が可能です。
こちらも人数によって金額が変わってきます。
■申し込み方法
<外部リンク:(公式)Zoomのウェビナー公式サイト>のトップにある「今すぐ購入」から申し込むことができます。
支払いが終わり次第、使えるようになります。
■ウェビナーのスケジュール方法
1.ミーティングの時と同じように、サインインすると、左側のメニューに「ウェビナー」があるのでクリック
→「ウェビナーをスケジュールする」をクリック
2.ウェビナーの設定画面が表示されます。
↓
トピック、開催日時、所要時間などを入力します。
トピック→参加者に表示されます。
開催日時→参加者に表示されます。
そのため、少し早めに参加者が入れるようにしておきたい場合でも、ここの「開催日時」は本当に開始する時間を入力するようにします。
早めに参加者が入れるようにする場合は、早めにホストが「開始する」をクリックすれば開いておくことができます。
3.「スケジュール」をクリックすると、ウェビナーが設定されます。
これで完了です。カンタンですね。
■作成した「スケジュール」のウェビナーについて詳細設定をする
作成した「スケジュール」は、「ウェビナー」メニューを開くと表示されます。
クリックすると、編集ができるようになります。
この画面からできることはとても多いです。
編集するときは「このウェビナーを編集」します。
・テンプレートを保存して次回の作成、設定を簡単にしよう
設定が完了した後は「このウェビナーをテンプレートして保存」をクリックすると、次から新たにウェビナーをスケジュールするときに、同じ設定で簡単に設定することができます。
・登録方法
↓
・編集、削除方法
1.メニュー⇒「ウェビナー」→「ウェビナーテンプレート」タブ
2.編集、削除目的のウェビナーテンプレートを操作します
■ウェビナーならではの設定
スケジュール画面最下部にある「招待状」~「詳細」のタブからウェビナーならではの設定ができます。
この設定箇所が、「Zoomミーティング」との大きなちがいの1つです。
それぞれのタブの設定は、自分で一度開いて、設定してみると良いでしょう。
めんどうくさいですが、確認してから使用することをおススメします。
・最低限これだけ確認しておけばOK!
1.トピック
受講者にも表示される名称
2.時刻
受講者に告知される開始時間
3.ウェビナー
受講者との双方向性を有効にするかどうか、です。発信するだけであれば、すべて×。
「認証されているユーザーしか参加できません」は有料などの制限を作らず、一般公開するウェビナーなら×。
4.招待状
・参加者を招待
「招待状をコピー」で、受講者が参加するためのURL、入室のためのIDとパスワードが書かれたメッセージをコピーできます。
・Registration Setting
「複数のデバイスからの参加者の参加を許可」は目的に分けて確実に設定しましょう。運営が発信するだけなら〇。
「自動承認」の「編集」→「登録」タブで、参加者がサインインする際に入力を求める項目を増やすことなどできます。
「質問」タブでは、あらかじめ用意された入力フィールドをセットしたり、質問を入力必須に設定することができます。
「カスタムの質問」タブでは、自分で質問項目を作成することができます。
・参加者を管理
現在申し込んでいるユーザー数が確認できます。
5.メール設定
「登録者への確認メール」は、登録者が登録したときに自動で送信されるメールです。
「欠席者にフォローアップメールを送信しない」は、「する」に設定もできます。
ただ、この機能は、アプリで参加した場合には出席となるものの、ブラウザで参加した場合は欠席扱いになってしまいます。つまり、機能しません。
欠席者に「欠席しました」というメールが自動送信される設定にすると、ブラウザを使って参加した方にもそれが送られてしまいます。
※ブラウザでの出席はカウントされない仕様です…。
6.投票/アンケート
ウェビナー終了後などにアンケートが表示されるように設定できます。
あらかじめ設定したウェビナー上で作ったアンケートを表示することもできるし、別のサイトのサービスURLを表示して誘導することもできます。
ただし、この機能も、アプリで参加した場合には表示される一方、ブラウザで参加した場合は表示されません。つまり、機能しません。
※ブラウザだと入力が求められない仕様です…。
■参加者側の画面はこうなっている
・登録画面
登録画面では、招待状タブで設定した入力フィールドが求められています。
↓「登録」ボタンをクリック
・時間になったら登録したメールに送られてくるURLをクリックする
Zoomアプリをインストールしていれば、そちらから自動アクセスします。
インストールされていなかったり、正常にアプリが立ち上がらなければ、手動でブラウザからアクセスします。
▲アプリがインストールされていなければ「今すぐダウンロードする」から、インストールが可能です。
↓
ホストがまだミーティングを開始していない場合はコチラが表示されます。
↓
ホストがミーティングを開始すると、ホスト側の画面が表示されます。
▲無事、ログインできると画面にホスト側の画面が表示されます。参加者側のカメラ画面はありません。
あとは、ホスト側の提供する画面、サービスを受けるのみです。質疑応答やチャット機能が設定されていれば利用できます。
■ホスト側としてウェビナーを開始する
1.開始するウェビナーのトピックを確認し、トピックをクリックします。
2.「このウェビナーを開始」をクリックします。
注意:「開始」を押した時点で設定で「最初はカメラオフにしておく/音声をミュートにしておく」としていないと、いきなりこちらのカメラの画面/生活音が相手に発信されます。
応募者数は事前に以下の場所で確認できます。当日の参加者の数がわかります。
3.開始時点で「カメラオフ」としておけば、以下の画面が表示されます。
以下の例では「音声ミュート」にもなっています。
4.開始したあと、カメラがオンになっていると、ホスト側の画面が表示されます。
「参加者」をクリックすると、「パネリスト」「視聴者」というタブが表示されます。
「パネリスト」として参加した方については「詳細」→「共同ホストにする」など、ミーティングと同じような設定変更が可能です。
■ホスト側で画面を共有する→終了する
1.画面を共有する
オーディオに接続→コンピューターオーディオに接続しましょう。
この操作は、動画を流すときなどに必須です。
設定しておかないと、マイクから拾う音声は流れても、動画の音声は配信されません。
↓
あとは、「画面の共有」から、ミーティングの時のように、共有するウィンドウを選択します。
2.共有を停止する
マウスカーソルを画面上部へ合わせると、メニューバーが下がってきます。
そこで、「共有の停止」をクリックします。
■ホスト側の「詳細メニュー」の内容
■ウェビナーの修了方法(解散方法)
画面右下の「退室」をクリック→「全員に対してミーティングを修了」します。
■注意点(超重要)
とにかく、「ウェビナーならではの設定」でも書いたように、アプリ(Zoomクライアント)上で参加したユーザーと、ブラウザ上で参加したユーザーとで、「詳細設定」で設定した動きが変わります。
アプリ上で参加したユーザーには機能しても、ブラウザ上で参加したユーザーには機能しないサービスが多いです。
ブラウザや複数の種類の端末から、参加を許可する場合には、できるだけシンプルな設定で参加してもらうようにしましょう。