2.履歴書や職務経歴書を書く その14<履歴書を準備するうえでのまとめ>

⑭履歴書を準備する上でのまとめ

結局のところどんな履歴書が正しいかと言えば、
あなたがそれを渡されてどう思うか、ではなく、渡された相手のことを考えて書く。

それが正しい。

・少し変な写真だけど、まあいっか。
・たくさん書いている中の一枚だから、字が汚いけれど、まあいっか。
・修正ペンをあちこち使っちゃったけど、そんな細かいところ気にしないよね。
・履歴書のところどころ、書いているうちに手でこすったりして汚れちゃったけれど、仕方ないか。
・人に見せるの恥ずかしくて、だれにもチェックしてもらっていないけれど、履歴書は人それぞれだから、いいよね。
・印鑑抜けちゃった、今日の日付抜けちゃった、指摘されなきゃ小さいところだからいいか。
・もってきてほしい、って言ってたけど間に合わなかったな。筆記試験だし、いらないよね。
・そのほか、いろいろと気になるところがあるけれど、これが私(俺)だから、この紙一枚で落とすならそんな会社こちらから願い下げ
……だし、また書き直すのは大変だから、このまま行こう!

など、履歴書にまつわる、いろいろな細かいこともある。

ただ、最初に書いた一文が真実。
『あなたがそれを渡されてどう思うか、ではなく、渡された相手のことを考えてかけていれば、それが正しい。』

採用担当は、膨大な量の履歴書を見ている。
みなさん、熱い思いをもって申し込んでくる。適当に申し込む人はごく少数。
その中で、自分の履歴書がどう見えるのか、を考えてほしい。

真剣に、きれいに、かんけつに、かっこよく書いている履歴書の中で、自分の履歴書はどう見えているのか、考えてほしい。

勘違いしてほしくないのは、無理にかっこよくきれいにやる必要はない。自分のせい一杯でよい。
ただ、手抜きはわかりますよ、ということ。そして、大多数は手抜きしてない履歴書を提出していて、これも伝わっていますよ、ということ。

自分を面接で伝える前に、履歴書の段階で余計な先入観やイメージを持たれないようにしよう。

「まとめ」として…

写真の外見、自己PR、字のきれいさ、いろいろ大切ー!みたいなことを、私の以前の記事から感じられるかもしれない。
それは、具体的な話をたくさん書いたからであろう。

しかし、キモはそこではない。

もう一度、履歴書で何を伝えるのか、採用担当者が何を知りたくて出してもらうのかをおさらいしよう。

1『どれだけその業界、職種、その会社で働きたいのか伝える!(採用担当は知りたい)』
2『どれだけ、私がその会社で戦力になるのか。必要な人材になるのか。可能性のある人材なのか伝える!(知りたい)』
3『相手のことを考えられる人間なのか、チームワークのできる一般常識のある人間なのか、伝える!(知りたい)』

まぁ、これは、私の感覚、といってしまえばそれまでなのだが、そういった情報も知ることができる。

ちなみに、自己PRなども大切だが、上の3点が伝われば、どんなことをしてきているのか、コトの大小はそこまで重要なポイントではない。
というのも、採用担当者は膨大な量の履歴書を見てきている。
「1000人を超えるイベントをプロデュースしました!」「部長をつとめ部員をまとめました!」「100人のスタッフをまとめながら文化祭を実現しました!」「バイトでリーダーをつとめ新人育成と運営につとめました!」
なんていうのは、もうザラだ。

もちろん、やっていないよりやっている方が良いし、「がんばってる学生さんだ!」となるわけだが大切なのはそのあとに浮かぶ感情、「で、どんな学生さんだろう」に尽きる。

結局のところ、実際に会うしかない。

それがわかっているから、履歴書からできる限りの情報を得て、良いところを見つけて、会う機会をつくりたい。
極端なことを言えば、全員に会いたい。会わないとわからないからだ。紙一枚では、足りないのである。
でも、時間がない。
だから、履歴書を使っている。

それを踏まえたうえで、この【まとめ】に書いた3ポイントを意識して、履歴書を書いてほしい。
通過する確率が、ぐんと上がるはずである。

試しに、自己分析してみるのも手です。なんだ?自己分析って、と思うなら試しにやってみよう。

 

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