- 1 ■はじめに
- 2 ■いきなりですが、校長の趣味はなんですか?
- 3 ■「こんな人に来てもらいたい」というのは正直あるんですか?
- 4 ■どんなふうに自己実現の手助けをするんですか?
- 5 ■受講する人がいろいろなコンテンツがありすぎて困ることがありませんか?
- 6 ■短い時間のコンテンツを用意して、もっと安いプランを作ることは考えないんですか?
- 7 ■何ヵ月で卒業する人多いですか?
- 8 ■卒業までに、どんなものを作るんですか?
- 9 ■対応する先生によって、カウンセリングや教え方に差ができないんですか?
- 10 ■テックブーストの特徴は、なんだと思いますか?
- 11 ■オンラインでの学習は、正直スクーリングと比べると効率が落ちたり、脱落したりしませんか?
- 12 ■ほかのスクールとの差別化しているところはどこですか?
- 13 ■今後考えている新しいコンテンツはありますか?
- 14 ■5年後くらいの目標はありますか?
- 15 ■受講者の学生と社会人の比、男女の割合はどんな感じですか?
- 16 ■メンターの男女の割合はどんな感じですか?
- 17 ■受講者はぶっちゃけどのくらいの人数が、きちんと卒業できているんですか?卒業できない場合の理由は?
- 18 ■学生と、社会人のそれぞれの受講目的は何ですか?その割合は?
- 19 ■校長が考える、正直あまりお勧めできないというスクールはありますか?
- 20 ■将来何か目的を持っている人にひとこと
■はじめに
最近、プログラミングスクールがかなり人気が出てきています。
私がインターンや採用で学校を訪れても、学校関係者がそもそも、
「学生は、ITが今後の社会において無視できない知識やジャンルであることを理解してほしい」
とよく言っています。
そうしたニーズの高まりもあってか、文系の学生も在学中にITを習ってみたいと考える人がいるようです。
そして、IT業界を目指す学生はその経験を身につける意味でも活用したり、
すでにIT業界で活躍している人も、起業を目指したりさらなるキャリアアップやスキル習得のために、
プログラミングスクールを活用する人が多いようです。
そこで最近とても活発に新規プログラムを立ち上げている、
テックブーストの校長に受講者側として気になるポイントをインタビューさせていただきました。
採用活動、研修を人事として行っている私の視点で、いろいろと聞いてきましたので、
特に、この業界で活躍したいという方は、スクール選びの参考にしていただければと思います。
↑5Fの運営会社Branding EngineerにSchoolもあります。渋谷校へ行ってきました。
↑同社の事業部長であり、Tech Boost校長の山口偉大 氏
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■いきなりですが、校長の趣味はなんですか?
※私=私、校長=コ
私:本日は貴重な時間、ありがとうございます。いきなりですが、仕事以外の趣味などありますか?
コ:いきなり、私個人のことを聞かれると思っていませんでした。笑
本を読んでいることが多いですね。正直、プライベートと仕事の垣根がないんです。
洋書、技術書も読みます。ブロックチェーンの本も読みます。
そのほか、趣味、というかどんなふうに時間を使っているかというと、私は「校長」と言っても、
プレイヤーとして現場に出ています。ユーザーと触れ合っています。
統括ではあるけれど、メンタリングやオンラインの質問対応もやります。
コンテンツのブラッシュアップもやりますし、15時からの教室で教えることもあります。
そういう意味だと、ずっと仕事しています。笑
■「こんな人に来てもらいたい」というのは正直あるんですか?
コ:エンジニアを生もうとはしていません。学び自体はだれでもすべきですから、そこは目的ではないんです。
テクノロジーを学ぶことを通じて、自己実現してほしいんです。
テックブーストの使命は『受講者に、なりたい自分になってもらう』手伝いをすることです。
起業でもいいし、業務効率化でもいい。
人の可能性を広げていくために、(ITを学ぶことで、実現したかったことを実現できる)考え方を変えていきたいと思っています。
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■どんなふうに自己実現の手助けをするんですか?
私:自己実現の手助けをしたい、ということですね。
世代、環境など本当にいろいろな人がいる中で、それはどんなふうに実現していこうとしているんですか?
コ:テックブーストは、人によってカスタマイズできるという特徴があります。
ひとりひとりの学びたいことに合わせてコンテンツを組み合わせるわけです。
人によって学べる条件はちがう。学びたい人すべてが、学べる環境づくりをしたいです。
そういう意味で、これからもコンテンツを量産します。
4カテゴリー12領域が現在ありますが、春先までに18領域にし、今後はもっと細分化します。
より、個人の目的に合わせて組み合わせられるような、コンテンツにしたいです。
■受講する人がいろいろなコンテンツがありすぎて困ることがありませんか?
私:そうすると、受講する人もたくさんありすぎてどうしていいかわからなくなりませんか?
コ:じつはテックブーストに限らず、入学前に学生が持っているプログラミングスクールの情報は、間違っていることが多いです。
なぜなら、ネットの情報は間違っていることが多い一方で「ブログを見てきました」という方が多いです。
そこで、入学前に無料カウンセリングをおこないます。
無料カウンセリングで、スクールにもつ不安や疑問をなくしつつ、自己実現したい内容をきいてそれに合わせてコンテンツを組み合わせます。
目標を聞いた上で、技術のかかわる要素をピックアップ(本人の目的を聞いて、こういう組み合わせ、期間を提案する)します。
私:なかなか本人がどの技術を身に着けたい、というのがわからない人もいると思いますが?
コ:それは、うち(テックブースト)が、あわせます。
仮にやりたいことがわからなくて、なんとなく来た方がいても、ITの流れも含めてすべて伝えつつ、一緒にやりたいことを探します。
↑洗練された受付です
■短い時間のコンテンツを用意して、もっと安いプランを作ることは考えないんですか?
私:正直、ほかのプログラミングスクールでは、卒業までの時間を短くしたりして、より安く学習する機会を作っているところもありますが、そうしないのはなぜですか?
コ:先ほどの無料カウンセリングで、自己実現方法を考え、コンテンツをすべてつくります。
オンライン学習環境も、スクーリングも同額でできるようにします。
出席がとどこおりかければ、サポートで連絡したり、出席がむずかしいようならその状況に合わせて、スキルをアップする方法を話し合うこともします。
それをすべて、同額でやるのは「申し込んだプランではできないこと」をなくすためです。
すべての学生が、その状況に合わせていろいろな角度から「学習し続けられる環境」を用意してあります。
実際、実装できるフェーズ(段階)に受講者のスキルを持っていくのは大変です。
短時間で、安く、というのを考えないのは、実際に形にできるレベルになるのは大変だからです。
私:それは、私も開発者だったのでわかります。社内でスキル研修もしていますから。
コ:学生は必ず自分で考えて、自己実現できるようなアプリなどを作って卒業します。
そのためには、中途半端ではなく、地に足をつけて、しっかり身に着ける必要があり、そのためのサポートを徹底的にテックブーストではおこなっています。
■何ヵ月で卒業する人多いですか?
コ:社会人は働きながらなので、4、6ヶ月が多い。
学生は学習の時間があるため、3ヶ月くらいでクリアしています。
ちなみに、1カ月単位で期間は伸ばせるようになっています。
■卒業までに、どんなものを作るんですか?
コ:Webサイト2つ、Webアプリ2つで最低4つ、つくります。
インスタグラムや、TechCrunch のようなものをつくります。
私:そんなレベルまで行けるんですか?
ほとんど事業レベルに感じますが。
コ:だから、起業や、自立した自己実現ができるレベルになります。
■対応する先生によって、カウンセリングや教え方に差ができないんですか?
コ:メンターには、マニュアルがあります。内容としては、コーチングの概念を教えるようなものです。
そういうと、軽く感じるかもしれませんが、逆です。
「教える」ではなく、受講者の不安や疑問やアイデアを「引き出す」、というところを大切にするものです。
メンターの中で、個人や企業をお客様にもつコーチングスクールをやっている人もいるので、
その人と相談しながら、メンターマニュアルは作られています。
私:どのくらいのメンターがいるんですか?
コ:メンターは担当者を持っている、総合的なメンターが50名、ブロックチェーンなどの専門領域は約20名
計70名くらいいます。
1メンターについて2・3名しか担当しないようにして、管理できるようにします。
コンテンツを進める際には、受講者にとって、かなり現実的なスケジュールをメンターに聞きながら進めます。
■テックブーストの特徴は、なんだと思いますか?
コ:特徴は3つです。
・オーダーメイド型で最新テクノロジーコンテンツを提供 パーソナライズ
・現役エンジニア技術サポート プロフェッショナル
・ライフスタイルに合わせた学習スタイル(オンラインのみで受講可能)
システムとしては、以下が挙げられます。
・入学金、教材費なし、月額のサポート量としての金額のみ
・オリジナルアプリを作れる
・やりやすいように参加できる、実践がメインの学習
■オンラインでの学習は、正直スクーリングと比べると効率が落ちたり、脱落したりしませんか?
コ:いえ、テックブーストでいえば、スクーリングとあまりかわりません。
オンライン質問はメンター人が全員見れるようになっていますし、コードレビューは担当にやってもらえます。
メンタリング(つまづいているところ、すすめかた、モチベーションの維持)も、Slackなどチャットツールを使って密におこないます。
私:チャットを使う、と言っても、反応がなくなった人に連絡はとれるものなんですか?
コ:大体とれます。
事務局から、3段階くらいでアラート(連絡のつかない人へのアプローチ)だします。
Slack→メール→電話など→最後は校長が出る場合もあります。
オンラインといってもそんな形で、充足させる努力をしています。
オンラインを選ぶということは、それだけスクーリングに割く時間が作れないわけなので、なおさらです。
Slackなどによるメンタリング・オンラインサポート(ビデオ)などで十分な学習環境を用意しています。
ただ、人と対面で触れ合う有効性は理解できますので、スクーリングも用意しています。自分に合った方法で学習できます。
↑開放感のあるオフィスでスタッフやメンターの皆さんは働いていました
■ほかのスクールとの差別化しているところはどこですか?
コ:差別化は特に考えていません。
ただ、あえて言うなら、「たくさんコンテンツを増やしていますが、無駄に広げているわけではないということ」です。
たとえば、テックブーストで、デザインやらないのにも理由はあります。
自己実現にかかげている手段の、根幹はエンジニア。
それがテックブーストです。
■今後考えている新しいコンテンツはありますか?
コ:フロントエンドの「Vue.js」です。
LINEでも使われている、React.js。
あと、ブロックチェーンもまだ黎明期ですから、しっかりさせたいコンテンツです。
■5年後くらいの目標はありますか?
コ:5年後くらいだと、海外のプログラミングマーケットを狙っています。
たとえば、海外ではプログラミングスクールに、”Make a dream”の人たちが3ヶ月くらいで120万とかで、かよいつめている。
オンラインも長期ですが、7,80万します。
テックブーストなら、いいコンテンツ、いいサポートをより良い条件で提供できる自信があります。
■受講者の学生と社会人の比、男女の割合はどんな感じですか?
コ:受講者は、
学生2、社会人8
女3、男7 ⇒ただ、女性も問合せが増えきています。
■メンターの男女の割合はどんな感じですか?
コ:メンターは、女1、男9
■受講者はぶっちゃけどのくらいの人数が、きちんと卒業できているんですか?卒業できない場合の理由は?
コ:卒業アプリとして完璧なものを作る、というのをゴールにしています。これは、8割こえています。
残りの2割は、物理的な時間をとれなくなった方が多いです。とくに、社会人の方に多いです。
■学生と、社会人のそれぞれの受講目的は何ですか?その割合は?
コ:
<学生>
就職 4
起業 4
教養 2
<社会人の受講生>
エンジニア 3
起業 3
教養 4
の割合です。
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■校長が考える、正直あまりお勧めできないというスクールはありますか?
コ:教えている側が現役じゃない、というのは考えられないですね。
講師だけになっている学校は、現場のトレンドにぜったいに、ついていけていないと思います。
また、教育だけになっているエンジニアが教えているところ。学生が教えているところ。これも同じ理由でお勧めできません。
あと、無料のスクールも慎重に選んだ方がいいと思います。よくあるのが、1社からしか選べないというパターン。
キャリアはフラットでいいはず。受講者が自由ではないのはおかしいと思います。
私:1社しか選べないパターンは、私もただのインターン採用のように見えるため、あまりお勧めできないです。
その会社に行きたくて、受講するのならいいと思いますが。
コ:あと、スクールを持っていて人材紹介業を持っているところは、転職最高!という形に持っていくはずです。
働いている企業で満足している方がスキルアップで受講を始めたはずなのに、転職してしまうとしたら、こうしたスクール選びを間違えた可能性があります
■将来何か目的を持っている人にひとこと
コ:テックブーストを、目的を実現する入り口にしてほしいと思います。
テクノロジーに将来性を感じてほしい。持ってほしい。
社会に対し、ポジティブになってほしい。
テクノロジーのスキルや考え方を学習することで、
周囲に対して、ちょっとのことでもいいから変えていける人が出てくると嬉しいなぁと思います。
私:ありがとうございました。
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